第二種技能試験工具について
第二種電気工事士技能試験を受験する際に必要な工具はつぎの通りです。工具セットに含まれる工具は、実際に試験で使用されるサイズ、規格の製品です。
ペンチなどの新品工具は、「摺動部」が硬く開きにくいので、使い込んで技能試験までには自分の手に馴染ませておく必要があります。またVA線ストリッパや圧着ペンチなど普段は使わない「特殊な工具」なので『初めて受験される皆様』は、早めに工具セットを購入して『工具に馴染んでおく』ことをおススメします。
プラスドライバ(指定工具)
大きさは「2番」のもの。ランプレセプタクル,露出形コンセント,端子台のビスに使用します。 違った大きさのドライバを使うと、「ネジ穴にドライバの先端が入らない」「ネジが締められない」などのトラブルになります。 写真のドライバはマーベル製。ランプレセプタクルや露出形コンセントの止めネジにピッタリ合います。マイナスドライバ(指定工具)
刃幅のサイズは5.5mm(注意:6mmでは大きすぎるものがあります)。連用枠にスイッチ類を取り付ける時や、スイッチ,引掛シーリングに差し込んだ配線を外す時などに使用します。 大きすぎる刃幅を使うと、連用枠に器具を取り付けはできるが外すことができない場合があります。スイッチからケーブルを外す時、器具を破損する場合があります。(器具を破損すると試験では欠陥扱いになり不合格となります。) 写真のマーベル製マイナスドライバは、パナソニックの器具(スイッチ類や引掛シーリング)の脱着が容易に行えますペンチ(指定工具)
予備寸法が175mm・先端の幅が13mmのもの。ケーブルを切断したり、輪づくりに使用します。 ペンチ幅(12mm)に切断するときに使用します。 ペンチは意外と使用頻度が高い工具です。圧着ペンチ(指定工具)
試験で使用できるものは、グリップが「黄色」です。E形リングスリーブで電線を結線する時に使用します。 「JIS」適合品の物を必ず使用しましょう。適合していないと、「刻印」が出ない場合(不合格の要因)があります。 リングスリーブを圧着するときには、ある程度の握力が必要になります。VA線ストリッパ(指定工具以外の便利な工具)
VVFケーブル(心線1.6mm,2.0mm)の外装被覆の剥ぎ取り、絶縁被覆の剥ぎ取りに使用します(一度に剥ける心線は、各社仕様によって異なります)。 当店は、MCC社製の「VS-4A」をおススメしております。店長もこのVS-4Aストリッパを使って第二種電気工事士技能試験を受け、みごと「一発合格」しました。ニッパ(指定工具以外の便利な工具)
ゴムブッシング加工、VVRの介在物の切断に使用します。 当店は、ツノダ社製の「CN-160」をおススメしております。(「技能パーフェクトガイド」P20,P30参照)- 2013.12.22